校歌

福井県立敦賀高等学校 校歌

一、 今や祖国の朝ぼらけ
敦賀湾頭鐘ぞなる
高き理想のあこがれに
若人ここに集いきて
文化の殿堂打ち立てむ
 光栄あれ 母校よ
 我等が 母校
二、 山紫に水清き
気比の松原明け暮れに
若人われらいそしみて
学びの道の限りなき
真理の秘奥に参じきつ
 光栄あれ 母校よ
 我等が 母校
三、 美しつぬがの名も古りて
新たなるかなたぎりたつ
血潮の色や若人の
意気高らかに手を組みて
燦たる文化築かなむ
 光栄あれ 母校よ
 我等が 母校

福井県立敦賀商業学校 校歌

一、 緑の松に白き砂
千歳変わらぬ色しるく
出づる小舟に入る汽船
栄えは日々に新なり
二、 三韓かけて通い出し
つぬがを知らぬ人やある
わけて日露の交通は
欧亜を貫くこの海路
三、 阜頭になびく煤煙に
四海の空を思いやり
ひびくきかんの音ききて
いよいよ心はおどるなり
四、 開けゆく世の業しげく
ゆくべき道は多けれど
平和の戦に勝占めて
国を富ますは商業ぞ
五、 所よろしき学びやに
時をも得たる吾が友は
心気高く業修め
やがて打ち出ん晴の庭

福井県立敦賀高等女学校 校歌

一、 野坂の山天筒の峰
あしたに仰ぐみどりの空
広きを己が心として
学びの道を末とおく
ああ友よ来ませ
尋ねて行かん其の極み
二、 笙の川敦賀の海
ゆうべに掬ぶ教えの水
清き我等の胸のほこり
節操の光明らけく
ああ友よ来ませ
磨きて行かん其の真珠
三、 金ヶ崎気比の社
春秋ぬかづく神の宮居
高き御稜威を伏しおがみて
皇国の誉いやさかに
ああ友よ来ませ
寿ぎ行かん其の栄え

福井県立敦賀中学校 校歌

一、 潮路世界に通じたる
角鹿の浦の波聴けば
雄志に若き血は燃えて
気比の松原吹く風は
今も伝ふる忠魂の
をたけび胸に響くかな
二、 みことかしこみ御民われ
越路の花か白雪の
さやけく清く潔く
御国のためにひたすすみ
道は一筋悠久の
大義に生きん願いのみ
三、 大和島根を譲ります
北陸一の大やしろ
みたまに誓う忠誠に
堅く結びていざわれ等
敦賀健児の意気高く
烈士のあとに続かばや
四、 野坂天筒の峯の雲
晴れたる空にうらうらと
輝き登る朝日影
仰ぐ心を常持ちて
前古未曽有の大御代の
みわざに命捧げばや